Yu Kobayashi
映像の構成、起承転結やストーリーは映像制作の基本です。撮影データの量は1本創るだけでも膨大で、『どのシーンを使うのか?』を決めることは映像のクオリティに直結するぐらい大事なポイント。制作するにあたっては、シーンの選定からストーリー展開、テンポ・スピード感、仮合成、音声とのつなぎ合わせを細かく行っていきます。また、元のデータからオフライン編集のみを行うことや、オンライン編集(本編集)とセットで行っていくこともあります。
オフライン編集で合成したデータから、専門機材を使ってテロップの合成や色加工を行っていきます。被写体や雰囲気に合わせた雰囲気調整から、詳細な質感、エフェクト、CGと実写の合成、CGによる技術を使って実際の映像と組み合わせたVFXなどもこの段階で。視聴者に分かりやすい情報伝達も行うことが求められ、センスやデザインの知識も求められる作業です。
映像の階調と色調を整える画像加工処理をグレーディングといい、被写体のトーンや作品の質感を細かく調整していく作業です。その映像の中で、『一番見せたいものは何なのか?』『どう見せたいのか?』など、常に問い続け、妥協のないグレーディングの仕上がりを目指していきます。
モーショングラフィックスは、文字やイラスト、写真などに動きを加え、その動画のイメージや動きに合わせたBGMなどを加えて動画にしたものをいいます。映像は実写に留まらず、アニメーションやイラストを用いてわかりやすく情報を伝達できることが、最大の強みです。 最近ではMVなどにモーショングラフィックスを使った作品も増えており、アイデンティティの象徴となるものを分かりやすいビジュアルイメージに落とし込み、音や動きとともに伝えていきます。